ビーディング修理
今回は紳士靴の修理です
ビーディグ?
なんのこっちゃという方がほとんどだと思います。
表の革と裏の革の間にもう一枚革を挟んで端にデザイン性をつけているやり方です。
革の端っこの処理は、折込、切りっぱなし等のやり方があります。
やることは出来ますが、どのやり方も雰囲気を出すのは本当に難しいです。
雰囲気・・・・・なかなか出ないんですよね。
今回は革を薄く漉いて中に麻糸を入れって二つに織り込んで、
表革と裏革の間に挟み込んだタイプのビーディング。
その麻糸が革を破いて出てきてしまいました。
写真上(修理前)
糸を入れてないやり方もありますが、今回のタイプは麻糸を入れてるものです。
革をかなりの薄さに漉いているので、痛んでくると破けて出てきてしまう事があります。
写真で白い糸が見えると思います。
後ろの方なのでズボンを履くと見えない場所ですが、靴を脱いだ時には一番目立つ場所です。
このように部分的に修理をする場合は、接合部分など修理したと
まったくわからないように・・・・というのは難しいとしても
かなりよく見ないとわかり難いように仕上げないとせっかく直しても履けない何て事にもなりかねません。
そして、再度同じ所やその近辺が破損したら修理した意味ありませんので、
ある程度所まで補強修理をします。
写真が修理後。
よーく見るとわかると思いますが、多分ほとんどわからないと思います。
こう言う修理は靴が完成してしまったら絶対に見る事が出来ない場所。
どんな材料使って、どんなやり方して・・・・。
同じく見えても細かいやり方が違うものも沢山あります
靴を作る上でも修理するうえでも、本当に勉強になります。
いつまでも勉強だなと・・・・。
今年もあとわずか、がんばるそ~!!