スタッフの日記

サントーニ

今日はオールソール交換の下ごしらえをしていまして、
その中に高級靴のサントーニをいうイタリアの靴がありました。
私も好きな靴の一つなんですが、
昔あった出来事を思い出しました。

数年前、日本橋高島屋だったかな。サントーニの職人さんが
モカの実演をするというので見に行ったことがあります。
その時に、創設者でもあり、当時はサントーニ社の社長だった アンドレア・サントーニ氏(現在会長)と
直接お話をさせていただいたことがあります。
今考えると夢のような出来事です。
その時の会話の一部なのですが

私 「サントーニに日本人の職人は働いているのでしょうか?」
社長「日本人の職人はいません」
私 「自分は今靴の勉強をしています。サントーニみたいな素敵な靴を作りたいと思っています。
   チャンスがあればサントーニで働きたい。
   今度作った靴を見ていただけませんか?」
 
って、今考えると恐ろしいこと言ってますよね(笑)
そうしたら・・・なんと

社「サントーニジャパンが出来たらきてくれ」  

って言われました!!!!!!

で、「サントーニジャパンはできる予定あるのですか?」
って聞いたら・・・・・・・「予定はない」と・・・・・ハハハハハッ(^_^;)

しかし、良い体験をさせていただきました。

今日は、サントーニの靴を見ながら昔こんな出来事があったのを思い出しました(笑)。
その時に実演をしていたのはサントーニ1番の職人さんと言っていました。
その職人さんは凄い技術だったな~。
その辺の話しはまた今度。

さて、明日は今日下ごしらえした靴を仕上げるかな。
いつの日かアンドレア・サントーニ会長の所に作った靴を持って見てもらわないと(*^_^*)。
また明日から頑張るぞー!!

本日も御来店有難うございました。
 

たまには靴のお手入れしませんか?

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本格的にブーツの季節がやってきましたね。
靴のお直しもブーツがとても増えてきました。
みなさん、カカトのゴムは交換するけど、靴のお手入れはしていますか?
黒や茶色の靴でしたら、難しく考えずに靴クリームでお手入れをするだけで
色の褪せてきた靴が見違えるほどきれいになりますよ。
ちなみに写真のブーツは
●M.モゥブレィ シュークリームジャー  ¥840-
にてお手入れしました。  
写真のブーツは向かって右はお手入れ前、向かって左はお手入れ後。
こんなに見違えてしまいます!
茶色と言っても様々です。
よく言うのは、同じ茶色、もしくはワントーン明るい茶色って言います。
もちろん、人によっては違う色で磨く人もいたり。
そうなるとまたまたマニアックな話になってきます(笑)。
新品の靴で補色などが必要なければ
●M.モゥブレィ アニリンカーフクリーム ¥945-
●M.モゥブレィ デリケートクリーム    ¥945-
というのもあります。
この2種類は靴に限らず、革製品のお手入れができるクリームです。

アニリンカーフクリームはコードバンのお手入れもできます。
ある程度の艶も出ます。

デリケートクリームはとてもシミになりやすいデリケートな革でもシミになりにくいクリームです。
艶はほとんど出ません。
※注 やり方や状況によってシミになる場合もありますので、必ず目立たないところでお試しください。

デリケートクリームは私も使いますが本当にシミになりにくいです。
世の中凄いものを考える人がいるもんですね。
お手入れの仕方等、わからないことがあればいつでもお店に来てくださいね。



 

ホワイツ風カスタム

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だいぶ涼しくなって来ましたね。
ブーツの季節です。
ブーツと言えば、今までもいくつか紹介してきましたが、
レッドウィング、チペワ、ダナー、ウエスコ等々、かっこいいブーツは沢山あります。
その中でも別格と言ってもおかしくないホワイツ!!こいつはヤバいです。
私も欲しいブーツの筆頭です!
でも、高いんですよね~。私みたいな貧乏人には到底手が出ません(T_T)

私の話はさておき今回は、エンジニアブーツをホワイツ風ソール風にカスタムしてみました。
今回はブーツのコバと言われる靴底の周り・・・・・と言ったらわかりやすいでしょうか?!
その部分を普通よりも張り出した感じにしてボリュームを持たせた底に仕上げたいという
オールソール交換のご依頼。
もちろん、元のブーツはホワイツではありません。
本底にはビブラム#100をつけて、上から見ても横から見てもボリュームたっぷりのヤバい仕上がりです。
何度かお店に足を運んでいただいて少しずつ希望に沿うように仕上げました。
数か月かかってしまいましたが、チョーかっこいいです!!
自分のワークブーツも時間のある時に同じソールにしてみようと思いました。

今回のホワイツ風のソールと本家ホワイツとの違いは・・・・マニアックすぎて長くなるのでまた今度(笑)
気になる方はお店に遊びに来て頂ければマニアックなお話ができると思います。
お待ちしています。

最近は朝晩と寒いくらいの陽気です。
みなさん風邪などひかぬようにしてくださいね。
本日も沢山のご来店有難うございました。

 

モカ修理

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最近、仕事のブログを書いていないことにき気づき・・・・・・・
いくら遊ぶことが好きだからと言ってもたまには仕事のお話を(笑)。
今回はモカの修理。
モカの縫い方も様々で、一本の糸を使ってクルクルと回すように縫っていくもの、
ジグザグに縫って往復して縫い上げる物。2本の糸を使って縫うもの。様々です。
それによって糸が切れてしまったところの繋ぎ方も様々。
どうしたら継ぎ接ぎをした場所がわからないように修理するか・・結構悩みます。
写真左側は修理前。
アッパー(靴の足を包んでいる革部分)のモカ部分の糸が切れた・・・・・・
いやいや、糸が切れただけではなく、革が切れて裂けてます(>_<)。
うーん・・・・・・・どうしたもんか・・・・。
補強しても直すことも可能ですが、正面の一番目立つところ・・・・。
直したと一目でわかるような仕上りは避けたい場所であります。
と言う事で色々と考えた結果の仕上がりが右の写真。
どうでしょうか?修理したってわかりますか?
縫ってあるモカ糸も、切れたところから繋ぎ合わせるのではなく、全部やり直しました。

よくお客さんが「○○になってしまったんだけど直るかしら?」って聞かれます。
「多分直ると思いますよ」って話をすると
「えっ、なおるの?!ダメかと思って捨てちゃった」って言う方が本当によくいらっしゃいます。
ダメもとで聞いてみてくださいね。
ご相談は無料ですので、お店はみなさんの都合よく使ってください(笑)。
中には、直すよりも買った方が安いものも間違いなく出てくると思いますので、
捨てるのはそれからでも遅くないですよ~。
遠慮なくいつでもお立ち寄りくださいね。

さて、まだまだ暑い日が続きますが、明日からまた頑張ります。
ご来店お待ちしています。



 

レッドウィング オールソール交換(#4014)

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ここ数日本当に暖かくなりました。
暖かくなってきてもまだまだワークブーツはいけますね!!
今日は皆さんご存じレッドウィング・アイリッシュセッターです。
先日はカスタムした物を紹介しましたが、
今回は純正ソールに近いビブラム#4014(ボブソール)でのオールソール交換です。

ちょいとお高めですが、レッドウィング純正ソールもあります。
ちなみに、メーカー名の入っていないノーマークのソールもございます・・・・が
素材のゴムがあまり良くないので当店はノーマークのソールは使っていません。

純正以外はすべてビブラムにて対応になります。 ワークブーツはみなさんガンガン履くと思います。
そうすると、知らないうちにカカトの部分やつま先部分が減っています。
ゴム部分が減ってしまったら普通に交換するだけで修理可能ですが、
写真でもわかると思いますが白い糸で縫われているウエルト(細革・押し縁)と言う部分が
すり減ってしまったりしたら大変です。
りウエルトと言って、その部分を付け直す作業をしなくてはならなくなり、
オールソール料金+りウエルト代がかかってしまいます。
 このブーツは普通にソールを交換できるようにしっかり作られていますので、
一度確認してみてくださいね。新品には戻りませんが、かなり復活して見違えるようになりますよ。
上の写真は交換前。下の写真がソール交換をして磨いた後です。
汚れを落として・・・クリームつけて・・・・磨いて・・・ピッカピカ・・・・復活~!!!!って感じです。
革は合成皮革と違って手入れをしてあげれば革の味も出てきて長く付き合えるものです。
お手入れ次第で靴の寿命は本当に違いますよ。
 
当店は、オールソール交換をしたものに関しては
通常840円~1050円かかってしまう磨きはサービスでやらせていただいています。
そして、なんとこの仕様に関してはミッドソール(ゴム)交換代もいただいておりません。
ミッドソール交換だとオプションとして+αでお代がかかるお店も結構あるようです。
うーん、安くし過ぎでしょうか(笑)
ガンガン履いて・・・・・たまには手入れをしてあげてくださいね。

ビブラム#4014 オールソール交換
           RW純正ソール ¥12600-(在庫無くなり次第終了)
           ビブラム#4014 ¥9,000-
           ノーマーク    取り扱いはございません。
※RW#4014オールソール交換に関してはミッドソール(ゴム)交換代はかかりませんが、
すべてにおいて交換するわけではございません。状況により交換しない場合もございますのでご了承ください。

本日も雨の中ご来店ありがとうございました。

テストテキスト
 

サンダル 復活!!

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桜も散ってだいぶ暖かくなってきました。
そろそろサンダルの時期ですね。
今回の修理は・・・・・・修理というより、リメイク・・・・・いや、新しく作ったと言ったほうが良いかもしれません。
上の写真は持ち込まれた時の状態です。
革に見える部分はすべて合成皮革。なので、劣化してボロボロになってしまいました。
とても履ける状態ではなかったのですが、とても気に入っていたので捨てるに捨てられなかったそうです。
良く聞くと2年ほど前からこんな状態だったようです。
で、どうにかなりませんか?とのご依頼。
いや~、正直かなり悩みました。が、またまたこういう依頼は燃えてしまう性分でして(笑)。
とにかく「 時間はかかります」とお伝えしてたっぷり時間はもらいました。
実は、こちらのサンダル。昨年預かったものなので・・・・・・ちょっと時間かかり過ぎましたが。
冬場は履かないと言う事もあり、これからの時期履けるように仕上げました。
 でも、放置していたわけではありません。考えないといけないことが盛りだくさんあり過ぎたということと、
実は、途中までやったのですが何だか気に入らずに何度かやり直しました。
このくらいのデザインの物だと木型さえあれば新しく作る方が楽なんですが、
違う木型で作っても履き心地が全く違うものになってしまうのでそれもできませんので
履き心地を変えずに復活させるには・・・と、色々と試行錯誤しまして
 で、仕上がったのが下の写真です。


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まったく同じ革等の材料はないので、その辺はお任せいただきました。
元は迷彩柄だったのですが、チェック柄に代えさせて頂き、ベージュの革はほぼ同色の革を使いました。
合成皮革は使っていないので変な劣化もないはずです。
写真では見えませんが、かかと部分のゴムも新しくしてあります。
もちろ履き心地も変わらないように仕上げたつもりです。
外見は新品です。
これからの時期に足元で活躍してくれることを祈っています。

もう直らないと思えるような物でも、遠慮なくご相談ください。
物によってはお断りする物もございますが、出来るだけ希望に沿うように対応させていただきますので。

 さて、また明日から頑張るか。
本日もご来店有難うございました。


 

ビブラム#7124 シャークソール

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今日は、先日のブログでちょっと話をした「ビブラム#7124(シャークソール)」と言われているソールへのオールソール交換です。
1枚目の写真は交換前。
2枚目が交換後。
確かにシャーク(サメ)と言われている通りサメっぽいですね(笑)。
かなり特徴的な形状をしていますが、結構人気のあるソールです。
今回のソール交換は、少しボリュームのあるソールに仕上げたいとのご依頼でちょっと底を厚めの仕上がりにしています。
まったく違う雰囲気になりましたね。
オールソール交換をご検討中方がおりましたら、ちょっと違う雰囲気のソールを着けてみて楽しんでみてはいかがでしょうか。
店にはソールの種類が出ているカタログもございますので、遠慮なくご相談ください。

ご来店お待ちしています。

 

ブーツカスタム (婦人ロングブーツ編)

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さて、今回もブーツのカスタム・・・・とは言っても、靴底のカスタムではなく上の革部分のカスタムです。
1枚目の写真を見てもらうとわかりますが、元々はロングブーツ。
とある事情でブーツの筒部分を低くしたいとのご依頼。
しかも、細かいデザインがされているブーツの為、基本的なデザインを崩さずにカットするのは結構悩みました。
しかし、こういう依頼ほど燃えてしまう性分でして、靴職人の血が騒いでしまいます・・・(笑)。
カットする高さも、元々ロングブーツでデザインされているブーツの為、それを低くすると間の抜けたデザインになる可能性があるので
ある程度バランスのとれるであろう仕上がりをイメージし、お客様の希望に沿ったデザインを聞きながらカットしました。
もちろん、こればかりはやってみないとわからない領域なので緊張もあります。
で、仕上がったものが2枚目と3枚目の写真です。
イメージ通りに仕上がったと思います。
ライニング(内側の革)も勿論元のように仕上げてあります。
カスタムと言っても様々あります。
一般的には底のゴム部分を今までついていたものではないものをつけたりするイメージが強いですが
物によってですが、アッパー(甲革)をカスタムすることもできます。
もし、何かこんな風にカスタムできないかと言うものがありましたら遠慮なくご相談ください。

本日もご来店有難うございました。






 

ブーツカスタム

久々のブログ更新になってしまいました。
今年はできるだけマメに更新しようと思います。
さて、今回はブーツのソールをカスタムした物のご紹介です。
最近は、オリジナルで付いている底ではない物をつける方が多いです。
写真はレッドウィング8173。10年くらい前に僕が買ったものです。

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元々は白っぽいボブソールというものがついていました。
それを、ソールに  革底+ビブラム#705
     ヒールは  革積+ビブラム#700 をつけました。
まったく違う雰囲気になりました。
このブーツは店内に置いてありますのでいつでもお立ち寄りください。
もちろんこれ以外にもソールの種類は沢山あります。
最近はビブラム#7124シャークソールと言われてるソールとかつける方が多いですね。
今お履きの靴では満足できない方はいつでもご相談ください。
アッパー部分(靴の本体)とのバランスもありますので、お勧めしない仕様も出てくるかと思いますが
出来るだけご希望の雰囲気を出せる仕様にカスタムしますので気軽にご相談ください。
 

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
今年も靴工房106を宜しくお願いします。

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